伊企業、買収の餌食に 仏への不満爆発 サッカーW杯決勝以来の因縁? (1/2ページ)

フランス西部サンナゼールにあるSTXフランスの造船所(AP)
フランス西部サンナゼールにあるSTXフランスの造船所(AP)【拡大】

 2006年のサッカー・ワールドカップ優勝はイタリアにとって栄光の瞬間となるはずだった。しかし決勝戦の最後でフランスのジダン選手がイタリア選手に頭突きをくらわせ退場となる事件で、その栄光はかすんでしまった。以来、イタリア人の心にはフランスに対する不満がくすぶっていた。

 ◆造船所めぐり対立

 その不満が新たに燃え上がるような事件が今週あった。仏西部サンナゼールにあるSTXフランスの造船所をめぐる対立だ。同社の取得を目指してきた伊造船大手フィンカンティエリは26日までに、フランス政府と50%ずつ保有するという仏政府案を拒否。フィンカンティエリはもともとSTXフランスの過半数株式の取得で優先交渉権を得ていたが、この売却にマクロン仏大統領が懸念を示し、交渉が難航している。

 イタリアのパドアン財務相は26日、「イタリア企業が少数株しか保有できない理由はない」と強く反発。これに対し、ルメール仏財務相は27日の記者会見で「国有化する」と言明。「造船業におけるフランスの戦略的権益を守るため」として、フィンカンティエリによる買収を阻止する方針を示した。

 こうした騒動を受け、フィンカンティエリ株は27日、一時4.2%下落、26日には13%余り下げる場面もあった。

 マクロン新大統領の下でフランスとドイツの結びつきは強まっているが、イタリアとの関係は悪化の一途のようだ。イタリア人の間では、スポーツでもビジネスでも政治でも、より巨大で豊かな隣国がイタリアに敬意を払うことは決してないのだとの思いが広がっている。

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