アトラス・サバイバル・シェルターズの地下シェルターには談話室やキッチンが設置されている(ブルームバーグ)【拡大】
北朝鮮の脅威の高まりを受け、日本で米国製核シェルターが注目されている。米シェルターメーカーには日本からの問い合わせが急増しており、拡大が見込まれる日本の需要を取り込もうと虎視眈々(たんたん)と狙っている。
3週間で倍増
米国の工場から世界各地の顧客に核シェルターを出荷しているアトラス・サバイバル・シェルターズ(カリフォルニア州)のビジネスがこれほど活況だったことはかつてない。「ボムネード」は最もよく売れている核シェルターの一つで、値段は1万8999ドル(約210万円)からだ。
世界情勢全般、特に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が米国本土を攻撃し得るミサイルの開発を進めていることを考えれば、同社の核シェルターの需要が高まっているのは驚きではない。興味深いことに、核シェルターへの関心が最も急速に高まっているのは米国ではなく日本だ。日本は長期にわたり北朝鮮の射程圏内にある。
「今、最も盛り上がっているのは日本だ」。アトラス・サバイバルのオーナー、ロン・ハバード氏は言い切る。同社は半年から1年居住可能なモデルの地下シェルターを十数種類製造しているが、その一部には避難用トンネルや除染室、防弾ハッチが装備されている。