民進・前原代表「小池さんにだまされたとは思ってません」 (1/3ページ)

前原誠司・民進党代表(斎藤良雄撮影)
前原誠司・民進党代表(斎藤良雄撮影)【拡大】

 ■枝野さん無所属なら、希望候補立てぬと打診

 希望の党を率いる小池百合子東京都知事に、私が「だまされた」という人がいますが、だまされたと思ったことは一度もありません。小池さんとは信頼関係を持ちながら、本人や代理人とされる人を通じ、何度も何度も話し合いを重ねてきました。

 小池さんと私は、お互い日本新党が出発点です。平成4年に小池さんが参院選に出馬しましたよね。当時京都府議だった私は、日本新党の選挙カーを1台、東京から運転して持ち帰り、近畿や四国で細川護煕元首相や小池さんと何度も落ち合っていました。

 日本新党の原点は、自民党に代わる保守勢力を作り、政権交代可能な二大政党制をつくることでした。今でも小池さんには根底的な信頼感を持っています。今回の合流交渉でも、野党がまとまらないと安倍晋三政権を止められないとの問題意識や、安全保障政策、憲法改正について現実路線で行くとの共通認識がありました。

 本当に国守れるか

 なぜ私が今回、希望の党との合流決断をしたのか。民進党代表選(9月1日投開票)で、私は共産など4野党での共闘合意を「是非も含め見直す」と訴えました。「これまでの民進党は、共産党との共闘にかじを切りすぎている」とも語りました。例えば「安倍政権での憲法9条改悪に応じない」という合意は党内で一切議論していませんから。

当初から、民進党の分裂など考えている人はいません