東京株、初の15営業日続伸

東京株式市場で日経平均株価の終値が15営業日連続で上昇した=23日、東京・東新橋
東京株式市場で日経平均株価の終値が15営業日連続で上昇した=23日、東京・東新橋【拡大】

 週明け23日の東京株式市場で日経平均株価は史上初の15営業日続伸となり、歴代最長の連騰記録を約56年9カ月ぶりに更新した。衆院選で与党が3分の2超の議席を維持し、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」が継続するとの受け止めから、買いが優勢だった。前週末の20日に米国株が過去最高値を更新したことや、外国為替市場の円安ドル高基調も追い風となった。

 23日の終値は前週末比239円01銭高の2万1696円65銭で、1996年7月15日以来約21年3カ月ぶりの高値水準。この15営業日で1340円上昇した。

 与党大勝を受け、日銀の金融緩和策を含むアベノミクスの枠組みは変わらないとの見方から投資家に安心感が広がった。米税制改革の進展期待から前週末のダウ工業株30種平均が最高値をつけ、23日の東京外為市場で円相場が一時1ドル=114円台前半と約3カ月ぶりの円安ドル高水準に下落したことも好感された。

 史上初の15営業日続伸も「日本株の出遅れ修正の一里塚にすぎない。北朝鮮情勢の緊迫化といった事態がなければ、平均株価は年末に向けて2万3000円を目指す動きになる」(大和証券グループ本社の中田誠司社長)と強気の見方が多い。