ミャンマーでは、ロヒンギャ難民問題で国軍を支持する民衆らによる大規模集会が10月29日に最大都市ヤンゴンで開かれた。同国は北部ラカイン州から大量のロヒンギャ難民が隣国バングラデシュに流出し、国軍が国際社会の厳しい批判にさらされている。AP通信によると、集まった民衆は数千人規模に達し、国旗や軍の旗を手に行進し、軍への支持を表明した。
ラカイン州では今年8月にミャンマー軍の治安部隊と反政府武装勢力が衝突し、多数のロヒンギャが難民となった。バングラデシュ政府などによると、同国へ流入した難民は60万人を超えた。ミャンマーの実質的指導者であるアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は、難民の帰還を受け入れる意向とされる。
10月24日にはミャンマーの首都ネピドーで、同国とバングラデシュの協議が行われた。現地紙ミャンマー・タイムズによると、両国は難民流出の即時停止やラカイン州の早期治安回復などで合意した。難民帰還については基本的な方向性で一致したものの、具体的な進展はみられなかったもようだ。両国政府は今後、帰還手続きの検討などを進めていくとみられている。