ビットコイン、水力で採掘 環境配慮 欧州新興が280万ドル調達

 オーストリアの新興企業ハイドロマイナーは、大量の電力が必要になる仮想通貨ビットコインの「採掘」に、環境汚染の元になる化石燃料による発電ではなく、水力発電を利用する計画を明らかにした。

 同社は26日までに、ウェブサイトで、初の新規仮想通貨公開(ICO)を完了し280万ドル(約3億1200万円)を調達したことを明らかにした。この資金を使って高性能コンピューターを水力発電所に設置するというのが同社のアイデアだ。これによってより安く、環境への悪影響を抑えて仮想通貨の採掘ができるようになるという。

 2016年にハイドロマイナーを共同で創業したナディーヌ・ダンブロン最高経営責任者(CEO)は「仮想通貨のための大量の電力消費を懸念する人は多い」と話した。

 ビットコインを支えるブロックチェーンを動かすコンピューターネットワークが消費する電力は10月初め以降に4割以上増え、デジコノミストのウェブサイトによれば1年当たり約28テラワット時に達した。電力の多くは火力発電に頼っている。

 そこでハイドロマイナーが登場する。同社は既にオーストリアで使われなくなった水力発電所2カ所に仮想通貨サーバーを設置。空調設備は使わず、アルプスの冷たい水をパイプの中に張り巡らせてコンピューターを冷却している。

 同CEOは「われわれは再生可能エネルギーだけを使って採掘している。こうした方法でエネルギー問題が解決できれば、もっと多くのブロックチェーンを動かせるようになるだろう」と述べた。(ブルームバーグ Jonathan Tirone)