中国、北極圏にも野望 海底光ケーブル計画でフィンランドと関係強化 (1/3ページ)

 中国は北極圏をつなぐ海底光ファイバーケーブルの敷設計画に向け、フィンランドと協議に入った。中国は現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」に北極圏を盛り込んでおり、フィンランドとの関係強化を通じ北極圏での経済的覇権争いを有利に進める狙いとみられている。

 習氏訪問で急接近

 全長1万500キロメートルの光ファイバーで北極圏をつなぐ海底ケーブルの建設計画には、フィンランド、日本、ロシア、ノルウェーも関与しており、早ければ2020年にも欧州・中国間に最速のデータ接続を構築することを目指している。

 北極圏に強い関心を持つ中国にとって、この計画は激戦地域に積極的に進出する政府の意欲的事業の一つで、大口客である欧州主要国の金融業界やデータ通信拠点との情報交換を進めている。6月に発表した一帯一路建設海上協力構想に北極圏を盛り込み、同地域の計画に関する広範な戦略策定を急いでいる。

 習近平国家主席は今年4月、国家元首としては1995年以来となるフィンランドへの公式訪問を実現した。ケーブル敷設計画は、この訪問を機に両国の関係強化が急速に進んだことをうかがわせる。フィンランド南東部コウボラと中国・西安の間で11月には、定期貨物輸送便の営業が開始した。フィンランド航空は本拠のヘルシンキ・ヴァンター国際空港をアジア-欧州を結ぶハブ(拠点)空港にすることを目指している。

ケーブル敷設はデータ通信業界の勢力図を一変させる