財務省、商工中金の予算計上見送り

 財務省は20日、不正融資が明らかになった商工中金の2018年度の関連予算計上を見送る方針を固めた。17年度に240億円だった財政投融資計画をゼロとする。商工中金は公的融資の縮小が避けられなくなる見込みだ。

 商工中金は大規模災害や金融危機で経営が悪化した企業を国が支援する公的制度「危機対応融資」で書類を改竄(かいざん)するなど全店規模で不正があった。経済産業省の有識者会議が、業務の大幅縮小や完全民営化を含めて抜本的な改革を議論しており、財務省は予算措置を凍結させる。

 商工中金は日本政策金融公庫を通じて利子補給を受ける危機対応融資のほか、地域の中核企業への長期融資など国の予算を活用していた公的な業務の縮小を余儀なくされる。ただ、商工中金の貸出残高は約9兆3000億円と大きく、国の予算に頼る部分は限定的で、重大な影響は受けないとしている。財政投融資は、公共性が高いが民間だけでは資金を十分確保できない事業に対し、政府系金融機関などを通じて資金を供給する仕組み。