今年も需要堅調、インド消費回復 金、宝飾品と投資で輝き続く (2/3ページ)

金精製大手アルゴー・ヘレウスの工場に積まれた金塊=スイス南部メンドリシオ(ブルームバーグ)
金精製大手アルゴー・ヘレウスの工場に積まれた金塊=スイス南部メンドリシオ(ブルームバーグ)【拡大】

 揺るがぬ安全資産

 とはいえ、世界の金装飾品の消費量は過去平均には届かないだろう。とりわけ、消費が多かった13年の2750トンに比べれば、低い水準で推移する見通しだ。

 トランプノミクスや英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)、中国の景気減速、世界的低金利、インフレ圧力、ナショナリズムやポピュリズムといった世界の地政学リスクやマクロ経済の観点から、18年も金の安全資産としての地位は不動と考えられる。中国やインド産を含む金地金や金貨への投資が回復する可能性がある。株式などの他の資産クラスのパフォーマンスが振るわなければ、その可能性はさらに高まる。

 18年の金の現物需要について、メタル・フォーカスは前年比3%増の1171トンと予想している。

 世界的に経済成長の不透明感が広まる中、18年も金の「保険資産」としての魅力が弱まることはないだろう。この不透明感には、北朝鮮問題、利上げを受けたトランプ米大統領の経済政策、英国のEU離脱の影響、資源価格のボラティリティー(変動幅)の拡大、中国の成長鈍化などの地政学的リスクが含まれる。

 昨年11月21日までに金価格は1オンス=1280ドルと、年初から10%上昇していた。しかし18年は、過去数年に比べて金属価格のボラティリティーが高まる公算が大きい。

 金に代わる資産として仮想通貨が関心を集めているが、このブームが今後も続くかは時間の経過とともに明らかになるであろう。ビットコイン価格は10年7月から17年11月21日までの約7年間で、10253679%上昇した(1BTC=8203ドル)。同期の金価格の上昇率は6083%だった(1オンス=1258ドル)。12年12月末以降の比較では、12年から16年にかけて世界の金属への個人投資額が年間20%のペースで減少して金価格が24%下落したのに対し、ビットコイン価格は60618%上昇した。

価格上昇は抑制か