今年も需要堅調、インド消費回復 金、宝飾品と投資で輝き続く (3/3ページ)

金精製大手アルゴー・ヘレウスの工場に積まれた金塊=スイス南部メンドリシオ(ブルームバーグ)
金精製大手アルゴー・ヘレウスの工場に積まれた金塊=スイス南部メンドリシオ(ブルームバーグ)【拡大】

 価格上昇は抑制か

 一部の投資家は金を、デジタル通貨と異なる伝統的な価値保存手段ととらえ、とりわけ為替とインフレに対してヘッジ可能な本来の安全資産とみている。地政学的危機の時代にあっては、金は歴史的に流動性を確保できる「保険」の役割を果たしてきた。

 世界市場ではいわゆる「恐怖」レベルを測る指標として、金価格と「恐怖指数」と呼ばれる「CBOEボラティリティ指数(VIX)」が用いられることが多い。しかし、北朝鮮の弾道ミサイル発射や核兵器開発計画のリポートにもかかわらず、11月21日時点の金価格(1オンス=1278.33ドル)とVIX(10.38)は16年の最高値をともに下回っていた。

 歴史的に、投資家は危機の時代に保険および逃避先として金属を保有する。VIXには、市場のリスク水準とS&P500種株価指数のボラティリティーが反映される。

 16年6月に行われた英国のEU離脱の是非を問う国民投票の後、金価格が1366.33ドルへ急騰した。一方、トランプ大統領の選挙戦勝利後もVIXは14を上回るままだった。今後も安全資産としての金の買いが続くとみられるが、ドル高への戻りとボラティリティー拡大で、価格上昇が抑えられる可能性は残る。(ブルームバーグ Eily Ong)