インド乗用車、上位3社でシェア7割 最大手の日系メーカー圧倒、他社は牙城崩し苦戦 (1/2ページ)

外資系メーカーの自動車工場。インドの乗用車市場は長期的な成長が確実視されている=東部チェンナイ(ブルームバーグ)
外資系メーカーの自動車工場。インドの乗用車市場は長期的な成長が確実視されている=東部チェンナイ(ブルームバーグ)【拡大】

 インドは、成長が見込まれる乗用車市場で15社以上のメーカーがしのぎを削るなか、大手3社のシェアがこの5年で拡大している。インド自動車工業会(SIAM)の統計によると、2017年度(17年4月~18年3月)4~10月の大手3社のシェアは74.2%で12年度の65.6%から上昇した。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。

 対応力と車種の多さ

 同市場の上位3社は、日系マルチ・スズキと韓国現代自動車、地場マヒンドラ・アンド・マヒンドラだ。なかでも最大手のマルチ・スズキは販売好調でシェアを拡大させており、同市場で他社を圧倒している。

 同市場の12年度通年の販売台数は265万7929台で、16年度は304万7457台と38万9528台増加した。マルチはこの間、105万1046台から144万4378台で39万3332台増加し、シェアは39.5%から47.4%と1割近く拡大した。さらに、17年度4~10月をみると、同社のシェアは50.2%まで拡大している。

 専門家は、マルチの強みとして、価格に敏感なインド市場に対する対応力と、車種の充実を挙げる。マルチは25万~140万ルピー(約45万~250万円)の価格帯に16車種を投入し、約3万ルピーごとの各価格帯にも車種をそろえている。販売網も2000店を超え、一つのメーカーの1国当たり店舗数としては世界屈指の規模だという。

他社メーカーの苦しい胸の内