インド乗用車、上位3社でシェア7割 最大手の日系メーカー圧倒、他社は牙城崩し苦戦 (2/2ページ)

外資系メーカーの自動車工場。インドの乗用車市場は長期的な成長が確実視されている=東部チェンナイ(ブルームバーグ)
外資系メーカーの自動車工場。インドの乗用車市場は長期的な成長が確実視されている=東部チェンナイ(ブルームバーグ)【拡大】

 シェア2位の現代の販売台数も12年度の38万3611台から16年度には50万9705台まで増加したが、シェアは14.4%から16.7%と拡大幅は2.3ポイントにとどまった。3位のマヒンドラはこの間、30万9927台から23万6127台と販売台数を大きく落としている。

 マルチのバルガバ会長は、メーカー1社のシェアが50%を超えるのはまれなことだと胸を張り、「常に新製品を投入してきたことと、苦しいときも拡大路線を堅持してきたことが実を結びつつある」と述べ、今後の成長にも自信を示した。

 同社は、西部グジャラート州の工場に6億ドル(約680億円)を投じて年産25万台の第3工場を建設する計画もある。現地経済紙エコノミック・タイムズは、マルチの好調がインドを中、米、日、独に続く世界5位の自動車販売国に押し上げたと指摘し、この勢いが続けば3位に上昇する原動力になると予想した。

 販売網の差覆せず

 一方、マルチ以外のメーカーは、12~16年度の年間合計販売台数が160万台程度で伸び悩んでいる。メーカー別では、この間に販売を伸ばしたのは現代、ホンダ、フォード、ルノー、日産の5社で、他の9社以上は減少した。あるメーカーの幹部は、上位3社が堅固で、他メーカーにとっては牙城を崩すのが困難な状況だとし、「鶏が先か卵が先かという問題だ。販売網が拡大しないと販売台数は伸びないし、販売台数が伸びないなかでの販売網の拡大も難しい」と苦しい胸の内を明かした。(ニューデリー支局)