【東京市場の注目銘柄】(9日)ファーストリテイリング 1.2%高

 ≪年末商戦の来店客数増加≫

 ■ファーストリテイリング(9983) 前営業日比1.2%高の4万7390円。昨年12月の国内ユニクロ既存店売上高は前年同月比18.1%増。冬物の好調や年末商戦での来店客増加が寄与した。ゴールドマン・サックス証券は、気温低下もあって防寒・ベーシック商材が消費者に受け入れられ、9~11月の8.4%増から成長が加速したと指摘。目標株価は4万5000円から5万1000円へ上げた。

 ■スギホールディングス(7649) 3.4%安の5660円。2017年3~11月期(3四半期累計)の営業利益は店舗増などによる増収効果から前年同期比7.2%増の179億円だったが、9~11月期だけでは6.6%増の52億9100万円と上期時点の7.4%から増益率が鈍った。

 ■ジンズ(3046) 5.9%安の5430円。昨年12月の既存店売上高は前年同月比2.6%減と2カ月ぶりに前年割れ。前年に売り上げを牽引(けんいん)した定番商品の反動を補い切れなかった。

 ■学研ホールディングス(9470) 6.8%高の5330円。野村証券は新規に投資判断を「買い」、目標株価を5700円とした。2020年教育改革の実施が教科書出版や教室事業で蓄積したノウハウを生かす好機になると分析した。

 ■コマツ(6301) 1.6%高の4346円。JPモルガン証券は米建機・鉱山機械大手のキャタピラーの投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に上げた。キャタピラー株は8日の取引で2.5%高と4連騰し最高値を更新、北米市場の好調持続を見込む買いが日本の関連銘柄にも波及した。

 ■タダノ(6395) 4.9%高の2049円。いちよし経済研究所は新規にレーティングを「買い」、フェアバリュー(適正株価)を2700円とした。北米、アジアを中心に建設用クレーンの業績拡大が従来予想以上に見込めるとした。

 【防衛関連銘柄】 石川製作所(6208)が3.9%安の3055円、豊和工業(6203)が4.7%安の1553円など。南北交渉の動きを受け、朝鮮半島情勢の緊張時に高騰する傾向のあった関連銘柄に売りが広がった。

 ■SUMCO(3436) 3.7%高の3100円。8日の米国株市場はエヌビディアが最高値となるなど半導体関連銘柄が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5日続伸した。また、クレディ・スイス証券は、昨年12月に相次いで公表された11月の国内シリコンウエハー出荷面積や世界半導体出荷数量はともに前月比で減少したが、前年比では引き続き高水準の伸びが確認されたと指摘した。同証券は、300/200ミリウエハーの需給は少なくとも20年まではタイトな状況が続くと予想している。

 ■三井造船(7003) 8%高の1949円。野村証券は新規に投資判断を「買い」、目標株価を2400円とした。追加費用を計上してきた北米化学プラント案件は2017年末に完成し、損失計上が一巡すると分析。船価の底打ちで船舶事業の営業赤字も縮小するとみる。(ブルームバーグ)