北ハッカー、仮想通貨を採掘 韓国分析 金銭的利益狙い民間攻撃 (1/2ページ)

 国際社会からの制裁強化を受け、北朝鮮のハッカーが仮想通貨の採掘のため、コンピューターのハッキングに乗り出している。

 韓国の金融保安員(FSI)でハッキング分析チームを率いるクァク・キョンジュ氏によると、2017年の夏、「アンダリエル」という名称のサイバー攻撃部隊が韓国企業のサーバーをハッキングし、仮想通貨モネロを約70枚採掘した。この値は昨年12月29日時点で2万5000ドル(約282万円)に相当する。

 今回のケースにより、北朝鮮が資金源となるデジタル通貨獲得に向けて、サイバー攻撃を強めていることが浮き彫りとなった。クァク氏は「アンダリエルは現金を生み出すものなら何でも入手しようとしている。ちりも積もれば山だ」とコメントしている。

 同部隊は仮想通貨を採掘するために他のコンピューターをハッキングした可能性があるという。クァク氏はモネロが狙われた理由として、ビットコインと比べ、匿名性が高く、資金洗浄がしやすいからではないかとの見方を示している。

 韓国の捜査当局は北朝鮮の動向ににらみを利かせている。米セキュリティー企業「ファイア・アイ」のセキュリティー研究者によれば、北朝鮮のハッカーはソウルを拠点とした仮想通貨取引所への攻撃を増やしているという。

 米政府も身代金要求型マルウエア「ワナクライ」によるサイバー攻撃が数十万に上るコンピューターに影響を及ぼしたとして北朝鮮を非難している。ハッカーはマルウエアにより暗号化したファイルの暗号解除の見返りにビットコインを要求した。

北朝鮮によるサイバー攻撃は金銭目的