仏大統領、決断はいつ? 大規模再開発計画「グラン・パリ」が“頭痛の種”に (1/3ページ)

 パリ首都圏の大規模再開発計画「グラン・パリ」がマクロン仏大統領にとって“頭痛の種”となっている。予算超過を受け、建設予定の地下鉄路線に優先順位をつけるという難しい決断を迫られているためだ。決定の先送りによる計画の進捗(しんちょく)への影響も懸念されている。

 グラン・パリ計画は、全長200キロに及ぶ地下鉄の路線と68駅の新設を含む3850億ユーロ(約52兆3250億円)の大型インフラ計画。建設予定の各路線は、2024年パリ五輪の予定地や人工知能(AI)の研究拠点、中国企業による開発予定地、失業に苦しむ郊外などを通る。どの路線もマクロン氏が温めてきたプロジェクトには欠かせない。

 投資誘致にアピール

 同氏は22日、米IT大手グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)や米交流サイト大手フェイスブックのサンドバーグ最高執行責任者(COO)を含む各界の経営幹部140人をベルサイユ宮殿に招待した際も、同計画をアピールした。外国からの投資を誘致する政府担当者は「パリは交通網の整った国際都市になる」と口説く。

 だが、計画にはコスト上昇が重くのしかかる。監査当局は今月、計画の予算が最初に組まれた10年と比べて倍増し、国家財政を2100年まで圧迫する可能性があるとの見方を示した。当局はインフラ整備業者を決める際の手順が透明性を欠いていたとも指摘している。

難しい「路線の選択」