印フリップカートに出資へ 米ウォルマート、最大20%で協議

印カルナータカ州バンガロールにあるフリップカートの本社ビル(ブルームバーグ)
印カルナータカ州バンガロールにあるフリップカートの本社ビル(ブルームバーグ)【拡大】

 小売り世界最大手の米ウォルマートは、インドの電子商取引(EC)最大手フリップカート・オンライン・サービシズの株式最大20%を数十億ドルで取得することで協議している。事情に詳しい関係者が明らかにした。

 これによると、ウォルマートの投資でフリップカートの企業価値は最大200億ドル(約2兆1790億円)に増える見通し。調査会社CBインサイツによれば、フリップカートの企業価値は約120億ドル。交渉は進展した段階にあるものの、条件はなお変更の可能性があり、取引がまとまらない公算もあるとしている。

 インドの潜在成長性に世界の企業が照準を合わせる中、この1年で同国のECは競争が激化している。同市場ではフリップカートが首位を走るものの、米アマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾス氏は、インド市場でのシェア獲得に向けて50億ドルの投資を表明。中国のアリババグループは、インドの新興企業ペイティーエム・イーコマースを支援している。

 ニューデリーに拠点を置く小売りコンサルタント、テクノパック・アドバイザーズのアルビンド・シンハル会長は「ウォルマートはフリップカートをアマゾンにとって一段と強力なライバルにするだろう」と述べた。その上で「戦略上、力を合わせることは両社にとって理にかなう」と語った。

 ウォルマートはECでアマゾン・コムに挑む動きを強めており、テクノロジーに通じた人材を取締役会に送り込んでいる。8日にはデジタル決済を手掛ける米スクエアのサラ・フライヤー最高財務責任者(CFO)が12人目の取締役に就任すると発表した。

 同氏はセールスフォース・ドット・コムで勤務した経験を持つアイルランド人。ウォルマートはこのほか、元ヤフー最高経営責任者(CEO)のマリッサ・メイヤー氏やインスタグラムのケビン・シストロムCEOも取締役に迎えている。(ブルームバーグ Saritha Rai)