【開港150年 大阪港の現場から】海運と陸運を結ぶ“貿易の要”…巨大コンテナの集積地「港湾運送会社」 (1/3ページ)


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  • コンテナヤードに並べられたコンテナ。それぞれに番号が振られている
  • ガントリークレーンで船から降ろされるコンテナ=大阪市住之江区(前川純一郎撮影)

 巨大な金属製の箱「コンテナ」が次々に運び込まれてくる大阪港。コンテナの中身は日用品や工業製品などとさまざまだ。コンテナ船が到着すると、港を舞台に、船舶からの貨物積み降ろしや荷さばき、仕分け、一方で船舶への貨物の積み込みなどがあわただしく行われる。港を経由するこうした海上貿易の主要な部分を担うのが「港湾運送事業者(港運業者)」だという。耳慣れない業態だが、一体どんな仕事をしているのか。コンテナ船が停泊中の大阪港コンテナ埠頭(ふとう)=大阪市住之江区南港東=を訪れた。

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 南北に延びる約1400メートルの岸壁に、海外からやってきた3隻のコンテナ船が停泊していた。「海のキリン」とも呼ばれる巨大なガントリークレーンで、色とりどりのコンテナが持ち上げられ、陸上に待機するトレーラーに運ばれる。トレーラーが移動したと思ったら、すぐに別のトレーラーがやってきてコンテナを載せて動き出す。

 辰巳商会(本社・大阪市港区)南港コンテナターミナル。湾岸に浮かぶ甲子園球場10個分という約40万平方メートルの広大な敷地で、同社は1日平均約1800個ものコンテナを扱っている。