春節、高速鉄道で一変 消える混雑の風物詩、帰省時間も短縮 (1/2ページ)

北京駅の駅舎前を行き交う帰省客ら。高速鉄道の普及で春節期間の光景も様変わりしようとしている(AP)
北京駅の駅舎前を行き交う帰省客ら。高速鉄道の普及で春節期間の光景も様変わりしようとしている(AP)【拡大】

 中国で15日、春節(旧正月、今年は16日)の大型連休がスタートした。帰省客による鉄道駅の混雑が風物詩となっていたが、政府が高速鉄道の整備を進める中、こうした光景も様変わりしつつある。

 4億人が鉄道利用

 中国政府は3兆5000億元(約59兆円)を投じ、鉄道システムを今後2年で18%多い総距離15万キロにする目標を掲げている。同国の高速鉄道網は既に世界最長だが、投資額の多くが高速鉄道網を西に延ばすことに充てられる。

 今年の春節期間には米国の人口を上回る4億人近くが鉄道を利用する見通しだ。工場やオフィスは1週間にわたって休業となり、14億人弱の国民の多くが帰省するほか、この機会に国内外を旅行する人も増えている。

 世界では格安航空の登場で鉄道旅行の魅力が薄れた国・地域もあるものの、中国の鉄道利用者は増えている。公式統計によると、昨年の春節の1日当たり鉄道旅行者数は1096万人と過去最高を記録し、うち高速鉄道の利用者が在来線を初めて上回った。

 中国では10年前にはほとんど存在していなかった高速鉄道網が急拡大しており、全長2万5000キロの半分以上が2013~17年に建設された。25年までに50%余り延長し、30年までに東西を結ぶ主要な高速鉄道8路線を完備する計画だ。中国はさらに南北を走る主要8路線の敷設も目指している。

 これにより開発が他より遅れている西部への道が開かれる。従来は主に東部沿岸の主要都市を結ぶ高速鉄道網の整備が重視されていた。

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