ベトナム、金の宝飾品需要17年7%増 東南アジアトップの伸び

首都ハノイにある宝飾品店の店員たち。ベトナムは金取引の規制緩和も検討されている(ブルームバーグ)
首都ハノイにある宝飾品店の店員たち。ベトナムは金取引の規制緩和も検討されている(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナムは2017年、金の宝飾品の取引が活発化した。世界の金採掘会社などで構成する非営利団体(NPO)のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、17年10~12月期のベトナムの金の宝飾品需要は前年同期比11%増だった。17年通年では前年比7%増となり、東南アジア地域でトップの伸びを示した。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 17年の世界全体の金需要が4070トンで前年比7%減となった一方、宝飾品需要は2135トンで前年比4%増となり、13年以来の増加となった。国別では中国が646.9トン(前年比3%増)で首位、インドが562.7トン(同12%増)で2位だった。

 ベトナムにおける金の宝飾品の年間需要は16.5トンで、前年比2%減で16.6トンとなった日本とほぼ並んだ。ベトナムの前年比増加率の7%は、08年以来の高水準だという。

 WGCは、ベトナムの宝飾分野の好調について、堅調な経済成長と株式市場の伸長、販売網拡大に加え、金取引の規制が緩和されるとの見通しが浮上したことが要因と分析した。

 ベトナム国家銀行(中央銀行)は、銀行システムの安定化を目的として12年に金の取引に関する規制を強化したが、17年になって再度の緩和に向けて改正案の草案づくりに入った。規制強化で国内経済における金の重要性が下がり、金の価格変動が為替相場や経済に与える影響が軽減されたとの判断があるとみられている。

 緩和の内容には金取引関連のビジネスのライセンス発行手続きの簡略化や、参入条件の一部撤廃などが含まれる見通しで、今年の金市場の動向にも影響を与える可能性がある。(シンガポール支局)