ボーイングも警戒する、中国初の中型旅客機「C919」 開発は足踏み (1/3ページ)

 米航空機大手ボーイング、欧州同業エアバスによる寡占状態にある中型機市場への参入を目指した中国初の中型ジェット旅客機「C919」の開発が足踏みしている。

 鳴り物入りで行われた昨年5月の初号機の初飛行の後、2回目の飛行に4カ月間を要し、2号機と合わせた飛行回数は20回余りと、通常の新型商用ジェット機の開発ペースには遠く及ばない。

 25年までに「強国」に

 2025年までに日独に並ぶ“製造強国”になることを目標に掲げる中国政府は習近平国家主席の肝煎りで「中国製造2025」計画を打ち出し、この中で航空産業を優先10分野の一つに位置づけた。C919の試験飛行時間不足は、世界レベルの宇宙航空産業を構築し、海外航空機メーカーへの依存度低下を目指す同計画に水を差している。

 米シンクタンク、ランド研究所のシニアエンジニア、チャド.J.R.オーランド氏は「先が思いやられる。最初の技術試験用の試作機体2、3機が製造ラインを離れ、少なくとも20~30回の試験飛行を行っているというのが、あるべき状態だ」と説明した。

 国有企業、中国商用飛機(COMAC)でC919開発チームの副ディレクターを務めるウー・ユエ氏は1月、テレビで改良のために初号機を約2カ月間離陸させないと語っていた。

「初飛行が成功したからといって…」