ボーイングも警戒する、中国初の中型旅客機「C919」 開発は足踏み (2/3ページ)

 COMACの拠点が「最も忙しい空港」の一つである上海浦東国際空港にある点がC919の問題の一つとされていたが、COMACは昨年11月に初号機を国産機の飛行試験拠点となる陝西省西安市の閻良空港に移す決定を下した。

 中国工業情報化省傘下のシンクタンク、CCIDの航空分野の研究員、ジン・ウェイ氏は「拠点を移すことで試験実施の環境が整うはずだ。初飛行が成功したからといって、万事、順風満帆というわけではない。技術的な準備や微調整の必要があり、これに時間がかかる」と指摘した。

 COMACは「中国初の狭胴機メーカーであるCOMACに比べ、エアバス、ボーイング両社は試験飛行用の空港を構え、新型ジェット機就航の経験が豊富だ」としながらも、「西安に拠点を移してからは試験飛行の頻度が上がった」と主張している。

 COMACの広報担当者は「5月の初飛行以降、先々の試験飛行のためだけでなく、別の空港に拠点を移すための準備もあって、試作機体は多くの確認、調整工程を経てきた。C919型機の試験は計画通りに進行している」と強調した。

 ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョージ・ファーガソン氏は「新しく機体を開発する企業が初飛行を経てさらに多くの試験を行うのは一般的であり、大抵の場合、スタートでつまずいたというわけではない」と話した。

将来ビッグ2脅かす