マンション型クルーズ船は豪華邸宅 (1/4ページ)

 マンション型クルーズ船「ザ・ワールド」は、単位面積当たりの価格が世界で最も高い不動産の一つだ。住人たちは1年の3分の1ほどを地上有数の秘境を航海して過ごす。南極大陸や、過去20年船舶が近づかなかった太平洋のサンゴ礁、ブラジルとアフリカ大陸の中間に浮かぶ火山島のアセンション島なども航路に含まれる。

 ロスチャイルド・オーストラリアの会長であるトレバー・ロウ氏は2012年、わずか3日足らずの検討の後にザ・ワールドの1戸を購入した。ベッドルームが2室の約130平方メートルの物件で、ロウ氏がシドニーに構える広大な邸宅に比べれば隠れ家のような狭さだ。しかし単位面積当たりの価格は、ロンドンやニューヨークなどの高級住宅の価格を上回る。

 ロウ氏はアジア、ニューヨーク、オーストラリアで投資銀行家として成功し、東京には40回以上滞在したという。ロウ氏を含めて、ザ・ワールドの住人には一代で財を成した人物が多く含まれる。ロウ氏は「自分の人生経験のために購入した。私は人生であらゆる場所を訪れたが、何も見てこなかった」と述べた。

 最低1000万ドルの資産

 ザ・ワールドは昨年12月の半ばにニューヨークに寄港した後、マイアミで新年を迎えた。同船が次に北米にやってくるのは、少なくとも20年以降になる予定だ。

 この船の部屋のオーナーになるには、最低1000万ドル(約10億6600万円)の資産を持ち、身元調査に合格し、高額な維持管理費(面積の広い部屋の場合、ざっと年間90万ドル)を支払えることが条件となる。

高級住宅の価格が世界一高いモナコをも上回る