不正ICO取り締まり強化 SEC、証券法違反の疑いで召喚状

 不正な新規仮想通貨公開(ICO)の取り締まりを進めている米証券取引委員会(SEC)は、複数の企業などに召喚状を送付した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

 SECは、ICOを実施する会社には実体がないケースもあるとして、数カ月前から懸念してきた。この関係者が明らかにしたところでは、SECは証券法違反の疑いがあるとみるICOに関わる企業と個人に召喚状を送付した。

 ICOでは、企業が「トークン」と呼ばれる独自の仮想通貨を発行する。トークンは発行した企業の製品・サービスと引き換えることができる。

 ICO市場は過熱しており、ICOを調査するコインデスクによれば、調達額は約87億ドル(約9300億円)に達する。SECは、小口投資家がICOに伴うリスクを十分調べていないケースが多いと懸念している。

 SECのクレイトン委員長は、SECが監督する他の証券と同様にトークンは流通市場で取引されるとして、ICOの大多数はSECに登録すべきだと述べてきた。

 しかし、SECへの登録は進んでいない。同委員長は1月のインタビューで「人々がやり方を変えなければ」より多くの企業を取り締まる方針だと言明した。(ブルームバーグ Matt Robinson)