西村康稔官房副長官、カジノ入場料「2、3千円で線引き」 与党調整で柔軟見直し

西村康稔官房副長官(桐原正道撮影)
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 西村康稔官房副長官は4日のフジテレビ系「新報道2001」で、統合型リゾート施設(IR)内のカジノ入場料金として日本人客らに1人2千円を課すとの政府案を与党の調整を踏まえ柔軟に見直す考えを示した。「与党でいろいろやっている。シンガポールは自国民に8千円ぐらい課している。パチンコに行く人はだいたい2、3千円を持っていくというデータもある。その辺で一定の線を引けば、依存症に対して効果がある」と述べた。

 入場料2千円については、IR慎重派が多い公明党内で「安すぎる」との意見が大勢を占めている。

 ギャンブル依存症対策として、政府は入場回数の上限を「週3回、月10回」までとする規制案も与党に示している。西村氏は「最初から入場制限をするのは世界初だ」と政府の依存症対策の取り組みを強調した。