アフリカ各国、宇宙へ加速 人工衛星開発、日本も後押し (1/2ページ)

 アフリカ各国が近年、人工衛星の開発など宇宙への進出を加速している。鉱物探査からテロ対策まで目的は多岐にわたる。貧しい人が多く暮らすアフリカでは「宇宙開発はぜいたくだ」との批判も上がるが、技術者たちは科学の進歩に国の発展を託す。日本も開発に協力し、後押ししている。

 鉱物探査やテロ対策

 人工衛星を搭載したロケットが無事発射されると、アフリカ南部アンゴラの街に祝福の花火が上がり、人々が笑みを浮かべた。昨年12月26日、同国初の衛星が中央アジア・カザフスタンの宇宙基地から打ち上げられ、アンゴラのテレビ局が国民の喜ぶ様子を伝えた。人工衛星は一時交信が途絶え、トラブルも抱えるが、テレビの通信環境整備に活用される予定だ。総工費は約3億ドル(約316億円)でロシアが製作に関わった。アンゴラ人技術者約50人が管制センターから制御する。

 アフリカで初めて人工衛星を保有したのは1998年のエジプトだった。米科学者団体などによると、現在の保有国はアンゴラを含め少なくとも7カ国。打ち上げはアフリカ以外で行われ、製作の中心は他国が担うことが多い。日本も協力国だ。

 昨年7月、西アフリカ・ガーナの留学生が九州工業大と共同開発した約10センチ四方の超小型衛星が、国際宇宙ステーションの日本実験棟きぼうから放出され、ガーナにとって初の人工衛星となった。ケニア初の超小型衛星も今年春ごろ、きぼうから放出される予定だ。

「貧困対策にお金を使うべきだ」との慎重論