定まらぬ規制、株価を翻弄 韓国の仮想通貨交換 先細りの公算 (2/2ページ)

 一方、規制の影響により北アジアの仮想通貨の交換環境が変わった。中国当局による新規仮想通貨公開(ICO)禁止や交換事業者閉鎖、コインマイニング(採掘)規制で、16年には90%を超えていた中国人民元のビットコイン交換シェアは、ほぼゼロとなった。Huobi、BTCチャイナ、OKコインなど、中国の主要交換事業者全てが同国での事業を停止している。

 匿名交換を禁止

 韓国は匿名での交換を禁止したほか、交換事業者取引の禁止も検討するとし、これを受けてウォンベースのシェアも縮小した。仮想通貨に対する日本の開放性と市場に適応した規制により、今年1月29日まで円ベースのシェアは30%を超える水準を保っている。

 価格変動幅は大きかったものの、1月31日までの6カ月間の韓国ブロックチェーン銘柄の株価は韓国総合株価指数(KOSPI)とMSCI韓国IT株価指数をともにアウトパフォームした。ビデンテ(Vidente)とドリーム・セキュリティー(Dream Security)の株価上昇幅が最も大きかった。時価総額が大きいサムスンSDSとカカオの株価はそれぞれ43.3%、16.7%の伸びを示した。

 サムスンSDSでは、ブロックチェーン・プラットフォームであるネックスレジャー(Nexledger)が既に商品化されている。カカオ、ビデンテ、オムニテル(Omnitel)は仮想通貨交換所に出資、SBIフィンテック・ソリューションズ(SBI FinTechSolutions)はブロックチェーンの新興企業数社の株式を保有する。

 韓国KOSPIとMSCI韓国IT指数の1月31日までの6カ月間の上昇率は、それぞれ6.8%、7.7%だった。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がフォローする関連銘柄のうち、最も時価総額が大きいのはサムスンSDSの19兆8000億ウォンである。9兆5000億ウォンのカカオがこれに次ぐ。(ブルームバーグ Francis Chan)