トイザラス、崩れる本丸 スポンサー見つからず米事業の清算を準備 (1/2ページ)

 昨年経営破綻した米玩具販売大手トイザラスが米国事業の清算の準備を進めていることが、9日までに分かった。同事業の買い手が見つからないほか、債権者との債務再編に向けた交渉が難航しているためだ。関係者によると、同事業を閉鎖する可能性がこの数日間で一段と強くなってきたという。

 年末商戦でも低調

 トイザラスの米事業は昨年9月に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)に基づく会社更生手続きの適用を申請し、経営再建に当たっていた。事業再生に向け新たに31億ドル(約3310億円)の融資を確保し、店舗の経営を継続した。しかし、年末商戦の売り上げが低調だったことから、事業の持続可能性に黄信号がともっていた。

 今年の年頭には米国に800店超を構えていたが、1月には180店舗の閉鎖を発表。さらに、2月には200店舗の追加閉鎖が報じられた。

 清算の事態となれば、玩具業界にとっては大打撃となる。トイザラスは米玩具市場の収益の約15%を担う。また、同社はウォルマート・ストアーズやターゲットといった他の保守的な小売り大手と異なり、新商品の展開や小企業との挑戦に積極的な姿勢を示してきた。清算準備の報道を受け、8日の米株式市場の時間外取引で米玩具メーカーのハズブロやマテルの株価が一時下落した。両社にとってトイザラスは上位5位以内の顧客だ。

 米事業の影響は、破綻の対象外だった海外事業にも影響を与えている。英国事業は身売り交渉に失敗して破産を申請し、欧州事業も売却を模索している。同時に、トイザラスの中で最も利益を稼ぐアジア事業を切り離すための協議も進行中だ。米事業と同時に破産申請したカナダ事業の見通しはいまだ立っていない。

危機の始まりは2005年