ミャンマー、法定最低賃金33%引き上げ 日額約383円に (1/2ページ)

衣服を仕立てる女性。ミャンマー当局は法定最低賃金の引き上げを決めた=首都ネピドー(ブルームバーグ)
衣服を仕立てる女性。ミャンマー当局は法定最低賃金の引き上げを決めた=首都ネピドー(ブルームバーグ)【拡大】

 ミャンマーは、法定最低賃金を33%引き上げ、日額4800チャット(約383円)とする。同国の国家最低賃金策定委員会が発表した。現地紙ミャンマー・タイムズなどが報じた。

 テイン・スウェ労働・移民相は「法定最低賃金を新たに4800チャットにすることに決めた。多くの委員が改正案を支持した」と述べた。また、従業員数が10人以下の企業は対象外になるとした。

 雇用主側は、最低賃金を4800チャットに引き上げると、国の屋台骨である中小企業の多くが廃業に追いやられると主張していた。一方、労働者側は物価が上昇する中、4800チャットの賃上げは不十分とし、5600チャット以上への引き上げを求めていた。国家最低賃金策定委員会は、労働者と雇用主の双方の異議申し立てを却下した。

 テイン・スウェ氏は「新たな法定最低賃金によって生じる緊張の緩和に可能な限り取り組む」と述べ、労働者と経営者の双方の懸念払拭に努める方針を示した。

 一方、国家最低賃金策定委員会のノー・アウン委員は「今回の改定案は中間をとったため、労働者の意向を必ずしも反映していない」と指摘した。ミャンマーの法定最低賃金は引き上げ後の水準でも、カンボジアやラオス、ベトナムなど東南アジア諸国に後れを取っている。フィリピンの政府統計によれば、各国の法定最低賃金はフィリピンが月額80ドル28セント(約8555円)、ラオスが同110ドル34セント、カンボジアが同140ドル、ベトナムが同147ドル47セントだ。

ある経営者の実感