米アマゾン、金融サービス事業強化 小規模事業者に専用カード

 米インターネット通販大手アマゾン・コムが米国内で同社のサイトに出店する小規模事業者向けにクレジットカードを提供する計画を進めていることが、13日までに分かった。顧客サービスの向上に加え、金融サービス事業を強化するのが狙い。

 関係者によると、アマゾンはJPモルガン・チェースを含む複数の銀行と協議を進めているという。

 アマゾンは取引に応じてポイントが付くクレジットカードに、ビジネス保険などの商品を加えることを検討している。ポイントについては顧客の過去の決済データに応じて調整するとみられる。

 アマゾンは自社サイトに出店する小規模事業者に対し融資を行ってきた。米国、英国、日本で貸し付けを行った小規模事業者は累計2万社以上で、融資総額は30億ドル(約3190億円)に上る。

 ここ数年、JPモルガン・チェースやアメリカン・エキスプレスといった金融各社による小規模事業者への融資をめぐる競争は激しさを増している。クレジットカード各社は事業者向けに共同ブランドのカードだけではなく、事業者向け専用カードを新規に発行するなどして顧客獲得競争を勝ち抜こうとしている。アマゾンは既にJPモルガン・チェースとシンクロニー・ファイナンシャルと提携し、消費者向けにクレジットカードを提供している。また、預金口座に類似する商品の提供をめぐりJPモルガン・チェースやキャピタル・ワン・ファイナンシャルと協議している。(ブルームバーグ Hugh Son、Spencer Soper)