空飛ぶタクシー試験飛行 米ベンチャー、NZで

 米IT大手グーグルの共同創業者、ラリー・ペイジ氏が支援するベンチャー企業、キティホークは12日、空飛ぶタクシー「CORA(コーラ)」の試験飛行をニュージーランドで始めたと発表した。商用化の時期は未定。

 空飛ぶタクシーを巡っては米配車大手ウーバー・テクノロジーズも2023年に実用化する構想を明らかにしており、開発競争が激しくなりそうだ。

 コーラは主翼に計12のプロペラが付いており、ヘリコプターのように垂直に離陸し、飛行機のように水平に飛ぶ。滑走路が不要で、建物の屋上から離陸ができる。自動飛行のソフトウエアを搭載し、遠隔地から飛行状況を監視する。

 試験飛行の場所にニュージーランドを選んだのは航空当局の認証と規制が国際的に評価されており、政府も協力的な姿勢を示しているため。昨年10月に初号機を輸送し、試験飛行を既に始めている。

 コーラは2人乗りで、動力源は電気。地上約150~900メートルを時速約180キロで飛ぶ。航続距離は約100キロ。(共同)