大学新テスト「英語」試行調査 情報分析力を一層重視

大学入学共通テスト英語試行調査の出題例
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 「英語での情報分析力を一層重視している」「情報を比較する力が問われる」。今回の英語試行調査の問題について、大手予備校関係者からはこんな受け止めが聞かれた。リーディング、リスニング問題いずれも与えられた資料や図式から情報を読み取り、内容を把握できるかをみる知識活用型問題が目立っており、難易度は上がったようだ。

 河合塾の教育企画開発部の下松淳子統括チーフはリーディング問題に関し「問題文の語彙は比較的平易で、場面設定もあらかじめできている。読むことにそれほど時間はかからないのでは」と推測する。ただ設問はポスターやブログなどから書き手の意図を問うといった、センター試験と比べてひねりが加わったものが多く、下松さんは「何が書いてあるかが分かるだけではなく、複数の情報を読み取り、比較する力が問われる」と指摘した。

 一方、駿台予備学校は「文法や発音問題が姿を消し、全て読解問題で分量が増え、生徒の負担は増した」とみる。題材から情報を探し出す問題は民間検定試験に多い傾向だとして「意識したのではないか」と分析した。リスニングに関し、下松さんは大学の講義を聴きながらワークシートを埋める問題を例に「聴き取るだけでなく、思考力が問われる。(センター試験より)難易度はやや上がった」と話す。駿台も「純粋に『英文を聴いて理解できたか』にとどまらない設問が多い」と評価した。