G20閉幕 共同声明採択 反保護主義で対話と行動 

 アルゼンチンで開かれている20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は20日、共同声明を採択し、閉幕した。反保護主義に関し、米国に配慮した昨年のG20首脳宣言の合意を再確認した上で「さらなる対話と行動の必要性を認識する」と明記した。

 昨年7月のドイツでのG20首脳宣言では「保護主義との闘いを続ける」と明記した一方、不公正な貿易相手国に対し「正当な対抗措置」も容認。保護主義的な手法も辞さない米国が受け入れやすいよう両論を併記していた。

 共同声明では、世界経済は引き続き改善しているとの認識を示した。通貨の切り下げ競争を回避するなどの従来の表現を踏襲した。テロ資金の温床となる仮想通貨の悪用防止に向けて、国際団体に監視を要請することも明記した。