「リカレント教育」Q&A 高齢者・女性の労働参加へ

 政府が普及を目指す「リカレント教育」について、意味付けや狙いをQ&A形式でまとめた。

 Q そもそも「リカレント」って?

 A 英語で「recurrent」と書き、「回帰」「反復」「循環」などと訳される。リカレント教育は、青少年期だけに教育を集中させるのでなく、生涯、教育を受けていこうという考え方だ。必要に応じ「就学」と「就労」を繰り返す形を想定している。

 Q 海外でも一般的か?

 A 教育政策のあり方として経済協力開発機構(OECD)で注目され、1970年代に各国へ広まった。ただ、転職や中途入社が容易な欧米のほうが日本より普及している。日本は「学校卒業→長期雇用」という形が普通で、仕事を長期間やめて学校で勉強し、再就職する形は難しい。

 Q その日本でなぜリカレント教育が注目されているのか?

 A 超長寿化社会で長く活躍するため、常に最新の技能、知識を身に付け続ける必要があるからだ。日本が国際的な技術革新競争に打ち勝つためにも、人材の技能や知識を高めていくことが重要だし、高齢者や女性の労働参加に向けた学習の意味合いもある。

 Q 具体的な取り組みは?

 A 例えば日本女子大の「リカレント教育課程」は出産や夫の海外赴任で離職せざるを得なかった女性が再就職に向け学び直すカリキュラムだ。英語やIT、経済知識などをマスターできるようになっている。

 Q 普及に何が必要か?

 A 政府が23日示した調査結果によると、学び直しのネックで最も大きかったのは「時間の余裕がない」で59.3%、次が「費用がかかりすぎる」で29.7%だった。解決するには大学、企業や国が一丸となって取り組む必要がある。