自動運転技術に疑問浮上 ウーバー事故検証、死亡回避の可能性

 米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズの自動運転のスポーツ用多目的車(SUV)が18日に女性1人をはねて死亡させた事故で、被害者が衝突前に少なくとも1本の車線を横断していたことが、警察が公開した事故の映像で明らかになった。同社の自動運転車技術に対して新たな疑問が浮上した。

 この映像を検証した衝突事故を法医学的に分析する専門家は、人間が運転していたらより迅速に状況に対応でき、被害者の命を救えた可能性があったと指摘。別の専門家は、現場は暗かったものの、被害者が午後10時に自転車を押しながら道路を歩いて横断していた際、ウーバーの自動運転センサーがこれを検知すべきだったとの見方を示した。

 ウェクスコ・インターナショナルのシニア法医学エンジニア、ザッカリー・ムーア氏は、事故映像を分析した結果、乾いた舗装道路を運転している一般的なドライバーなら、女性を認識してブレーキをかけ、衝突せずに停車していたはずだと結論付けた。他の専門家は自動運転車技術に疑問を投げかけた。

 映像はSUVが約4秒間走行する様子を示しており、被害者が右のフロントバンパーにぶつかりそうになるところで終わっている。女性は横断歩道以外の場所で道路を横切り、普通のペースで歩いているように見えるが、SUVを見上げてはいない。警察はSUVが衝突を回避するために減速したり方向を変えたりしなかったことを明らかにした。(ブルームバーグ Ryan Beene、Alan Levin)