アマゾン、ホールフーズ大型店を配送迅速化に活用 売れ筋商品も保管

 米インターネット通販大手アマゾン・コムは昨年買収した食品スーパー、ホールフーズの大型店舗をネット通販の商品を迅速に届けるための配送拠点としても活用する検討に入った。関係者が明らかにした。

 ネット通販事業の強化に加え、配送拠点への活用を念頭に大型店舗を新規に開設することで、ホールフーズの店舗網拡充につなげる。

 アマゾンはホールフーズの大型店舗を拠点とすることにより、食料品の陳列スペースに加え、家電品やベストセラー書籍、ヨガパンツといったサイトでの売れ筋商品の保管スペースも確保したい考えだ。

 関係者によると、ホールフーズは既存店舗の駐車場の一部をアマゾン配送員専用の荷積みスペースに作り替えるプロジェクトを、主要地主の一つである不動産投資信託(REIT)のリージェンシー・センターズと進めている。リージェンシーは全米28のホールフーズ店舗物件を保有・管理している。

 リージェンシーの投資担当バイスプレジデント、ジョン・ナハス氏はアマゾンのプライム有料会員が集中する地域での大型小売りスペースと駐車スペースの設置について「ホールフーズから依頼があった」と明かし、「アマゾンがホールフーズとの統合を深めている兆しを引き続き目にしている」との見方を示した。

 ホールフーズは470以上の店舗を展開しているが、既存店舗の面積は平均約3万9800平方フィート(約3700平方メートル)と比較的狭い。より広い敷地面積を持つ店舗の獲得のため、同社はリージェンシーなど地主らと交渉中である。

 ホールフーズは2月、カリフォルニア州ロングビーチの5万5000平方フィートの土地の賃貸契約に署名しており、来年、大型店の開設を予定している。南カリフォルニアの一部のホールフーズの倉庫では、既にネット通販で売れ行きの良い商品の仕入れを開始している。(ブルームバーグ Olivia Zaleski)