米、自動車関税引き下げ要請 貿易摩擦回避へ中国と交渉入り (1/2ページ)

米国家通商会議のナバロ委員長は米中の貿易摩擦解決に向けて「中国と活発に協議している」と語る(AP)
米国家通商会議のナバロ委員長は米中の貿易摩擦解決に向けて「中国と活発に協議している」と語る(AP)【拡大】

 米中両国の報復的な貿易戦争への懸念から株価が先週急落したことを受けて、トランプ米政権が貿易摩擦を回避するために中国との交渉を開始したことが分かった。

 ムニューシン米財務長官と中国の経済政策担当副首相の劉鶴氏との間で交渉が行われ、両氏は二国間の貿易赤字について話し合い、相互に同意できる貿易赤字縮小の手段を見いだすことで一致した。関係者によると、交渉の中で米政権は中国に対して自動車関税の引き下げと米国の金融サービスへの市場開放を要請したという。

 ナバロ米国家通商会議委員長は26日、ブルームバーグ・ラジオとのインタビューに応じ、トランプ大統領が米国の対中貿易赤字を今年1000億ドル(約10兆5740億円)減らすことに加えて、知的財産問題への措置を検討していると述べた。ナバロ氏は「われわれは既に交渉のテーブルに着いている」とした上で、ムニューシン長官やライトハイザー通商代表部(USTR)代表が「中国と活発に協議している」と語った。

 米国と中国の経済協議は、昨年の「米中戦略・経済対話」以降、行き詰まっていた。米国が貿易摩擦の緩和に向けて動いた背景には、トランプ氏による500億ドル相当の中国製品に対する制裁関税を課すとした発表を受けて、先週に米株式市場が急落したことがある。

 企業や投資家は、トランプ氏が先週発表した中国製品への関税賦課計画について、数日中に発表される対象品目リストの詳細を待っている状況にある。

不確実性、非常に大きい状況