中国、米バイオ医薬に的 巨額投資で新薬開発の主導権狙う (1/3ページ)

 米国のトランプ政権が、ハイテク分野で中国による米企業への投資や、中国企業への技術流出に対する警戒を強める中、今度は米バイオ医薬業界に中国マネーが猛烈な勢いで流入していることが分かった。新薬開発でグローバルリーダーの座を目指す中国は、革新的な医薬品企業への対外投資を奨励。その追い風を受けた中国のベンチャーキャピタル(VC)ファンドが投資を活発化させている。

 資金調達額の4割

 データ会社ピッチブックによると、未上場の米バイオ医薬品企業が今年1~3月期に調達した37億ドル(約3976億円)のうち、約4割に当たる14億ドルを中国のVCファンドが投じていた。前年同期の中国からの投資額は1億2550万ドル(全体の約7%)だった。

 急ピッチで資金を調達する米バイオ医薬品企業のうち、大成功を収めた代表例が、がん治療薬研究のモデルナ・セラピューティクスだ。今年2月、新たに5億ドルを調達し、現在の評価額は70億ドルとなった。

 ヘルスケア関連株に投資するオービメッド・アドバイザーズのアジア投資ファンド「奥博資本亜州」のシニアマネジングディレクターで共同創設者、王健氏(上海在勤)は「中国の投資ファンドが小規模のバイオ医薬品企業を次々と評価額数十億ドル規模へと大型化する投資ブームの主な原動力になっている」と述べた。

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