タイ、マンション販売伸び悩み 価格上昇も一因 4.5万戸売れ残る (1/2ページ)

分譲マンションのエントランスでドアを開くドアマン=バンコク(ブルームバーグ)
分譲マンションのエントランスでドアを開くドアマン=バンコク(ブルームバーグ)【拡大】

 タイは、分譲マンションの販売が伸び悩んでいる。2017年は国内経済が全般的に好調だったにもかかわらず、4万5000戸余りが売れ残り、在庫物件を抱える不動産各社の事業展開に支障を来しかねないと危惧する向きもある。現地紙バンコク・ポストが報じた。

 地場不動産仲介会社コリアーズ・インターナショナル・タイランドの幹部は「不動産事業者は四半期ペースで利益を確定させていく必要がある。まずは売れ残り物件を減らし、新規分譲など事業展開の遅れを回避しなければならない」と指摘する。

 同国の不動産業界では昨年、購入者の注目を集めるため、デザイン性などで他社との差別化を図る動きが加速し、販売価格にも影響を及ぼした。コリアーズによれば、過去数年間の新築分譲マンションの平均販売価格は年15~20%のペースで上昇を続けており、さらに高い伸びを示した地域もあった。販売価格の上昇で売れ行きが鈍った側面もあるようだ

 不動産各社は外国人への販売も強化しており、過去数カ月に分譲を開始したマンションの多くで販売価格が各地域の相場を上回った。コリアーズは「タイの住宅需要は、限定的であるとはいえ、投資目的の外国人顧客から引き合いがある。しかし、住宅価格の高騰を防ぐためにも、外国人への売却は慎重に行うべき」と警鐘を鳴らす。

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