独フレゼニウス、米エイコーン買収合意破棄 開発データに問題発覚

 ドイツのフレゼニウスは22日、米後発医薬品(ジェネリック)メーカーのエイコーンを43億ドル(約4600億円)で買収する合意を破棄したと発表した。エイコーンの製品開発などのデータに問題が見つかったためと説明した。

 フレゼニウスの発表によると、同社が依頼した社外専門家がエイコーンの事業を精査する過程で、データ整合性に関する米食品医薬品局(FDA)の基準への「重大な違反」が見つかった。フレゼニウスはエイコーンに対し、エイコーン自身の調査完了まで決定を待つことを提案したが、拒否されたという。

 フレゼニウスが1年前にエイコーン買収合意を発表して以来、競争激化によるエイコーンの利益・売上高見通しの悪化などで投資家は懸念を強めていた。フレゼニウスは匿名の情報提供を受け、独自調査を実施すると2月に開示していた。一部のアナリストは、合意の破棄よりも買収額引き下げのほうが可能性として高いと予想していた。

 エイコーンは22日、調査対象の問題は買収完了の条件には含まれず、フレゼニウスを大きく損なうものではないため、合意を破棄する理由にはならないと主張。「拘束力のある合併合意の下、当社の権利を積極的に行使しフレゼニウスに義務を履行させるつもりだ」と発表資料でコメントした。

 買収合意が発表された2017年4月にエイコーンが公表したところによれば、両社は買収が失敗した場合には1億2900万ドルの違約金が支払われることで合意していた。(ブルームバーグ Naomi Kresge)