【高論卓説】「創る中国」とどう向き合うか (1/2ページ)

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 ■日本の技術 “高度な部品化”生かせ

 少し前までは世界の製造工場として機能し、非正規の模造品まで製造して世界のひんしゅくを買っていた中国は、製造工場としての世界的な地位を確立した現在、国民所得の増大とともに市場としても大きく成長した。今や世界有数の巨大な消費マーケットとも化して、世界中の企業がこぞって市場開拓に乗り出している。

 しかし、その中国が次に狙うのはさらに上位、自らの市場としてのスケールをにらんだモノづくりである。その動向は、今やさまざまな業界で沸き起こっており、その端的な表れが、LENOVO(レノボ)など自らブランドを持ち、自ら製造することで、自国のマーケットに影響を与え、同様に海外にも進出している。

 さらに言えば、電気自動車(EV)へのパラダイムシフトという車産業の大変革後に世界覇権を狙う中国は、EVや自動運転といった新しい時代の車社会への技術開発に余念がない。これまで企業城下町化する産業構造が国の重要な基幹産業となってきた日本などの自動車産業にとっては脅威の存在となっていく。

 また、ビッグデータがモノを言うAI(人工知能)関連技術の推進は、中国共産党一党体制の下、政府がコントロール可能なビッグデータの保有環境により、他国では絶対まねのできないスピードを実現する。豊富なデータ検証や実験による最新技術やソリューションは、必ずや世界をリードする存在になるだろう。

 このように、技術革新によるパラダイムシフト後を見据える中国の動きには、世界覇権を志向するしたたかな戦略が見て取れる。

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