国内

日本、ベトナムで滑走路レーダー実験 総務省と日本無線タッグ、実績作り他国へ導入促す

 総務省と無線通信機器大手の日本無線が今年度内に、ベトナムで空港の航空機の位置を把握するレーダーの実証実験を開始することが1日、分かった。光ファイバーと無線通信を組み合わせた空港面探知レーダーシステムで、高精度と低コストが特徴。ベトナムは来年度のシステム導入を予定しており、これに向け技術を検証する。総務省はベトナムでの実績を踏まえ、他の東南アジア諸国連合(ASEAN)へ導入を促す考えだ。

 同レーダーシステムは、滑走路の周辺に配置した電波送信ステーションから電波を滑走路上の航空機に向けて発射。航空機への電波の到達時間と、航空機から電波受信ステーションに返ってきた電波の応答時間の時間差から航空機の位置を割り出す仕組み。電波の送受信ステーションは、光ファイバーで管制塔まで結ばれているため、無線で管制塔までを結ぶ従来システムより高精度な位置把握が可能だという。国内では成田や羽田など8空港に設置済み。

 日ベトナム両政府は、昨年11月に同レーダーシステムの実証実験の実施で大筋合意。2月から実験を実施するベトナム南部のフーコック国際空港でシステム設計を始めた。来年1月には機器を設置した上で、実験を開始する見込みだ。

 総務省は、電波や無線機器メーカーと共同で、ASEAN各国への日本製の電波システムの導入を目指している。

 また、滑走路レーダーとは別に、日本政府はベトナムと妨害電波の発射位置を割り出す短波監視システムの導入についても大筋で合意している。

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