【よむベトナムトレンド】都市部で市場拡大、需要旺盛な建設業界で外資規制緩和 (2/2ページ)

ビル建設現場で基礎工事を行う作業員ら=ハノイ(ブルームバーグ)
ビル建設現場で基礎工事を行う作業員ら=ハノイ(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナム建設業界は、将来的に南部の商業都市ホーチミンを中心とした建設需要が見込まれている。17年のホーチミンでの建設中の一般住宅を除く大型プロジェクトは513件だが、18~30年に実施予定のプロジェクトは既に842件に上り、首都ハノイでは前者が334件で後者が572件、その他の5大都市(ハイフォン、ダナン、ニャチャン、カントー、ブンタウ)の合計も前者が344件で後者が548件であることを考慮すれば、しばらくはホーチミンが建設需要の鍵を握ると予想される。一方で、その他の都市の需要も軽視できないだろう。

 手続き書類簡略化

 従来は外資参入への規制が厳しかったベトナムだが、近年は規制を緩和して幅広い分野で外国資本を取り込もうとする動きがある。

 09年の外資参入に関する世界貿易機関(WTO)のコミットメントからこの流れが始まり、14年には法律が改正され、外資投資要件の緩和や手続き書類の簡略化が行われた。

 さらに建設業に対しては、18年に建設業に関連する要件を緩和する法律の草案が提出されている。具体的には、現在215条ある条文のうち89条を削除し、また、必要実務経験期間やその証明手続き、その他必要条件を縮小することなどが提案されている。

 また、当社の分析によれば、外資建設業者が既存ベトナム企業に出資してプロジェクトに参加する場合だけでなく、現地に新規子会社を設立してプロジェクトに参加する場合でも、民間プロジェクトはもとより、政府によるプロジェクトにおける入札への参加障壁は低くなっているといえる。一方、出資を行わない、または新規企業の設立がない場合の外資企業による入札への参加障壁は低いままである。

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 B&Company株式会社:日系で初・唯一のベトナム市場調査専門企業。消費者や業界へのアンケート・インタビュー調査と参入戦略を得意分野としている。b-company.jp

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