インドネシア、履物産業でトップ3目指す 国際競争力を強化

北スマトラ州の工房で作業をする靴職人。インドネシア政府は履物産業で世界トップ3入りを目指している(ブルームバーグ)
北スマトラ州の工房で作業をする靴職人。インドネシア政府は履物産業で世界トップ3入りを目指している(ブルームバーグ)【拡大】

 インドネシアは、履物産業の国際競争力強化を図る。現在は、中国、インド、ベトナムに次ぐ第4位だが、インドネシア産業省ファッション・手工芸中小企業局の幹部は「政府による支援やビジネスのやりやすさをてこに、年内には世界トップ3入りを目指す」と述べた。国営アンタラ通信などが報じた。

 同幹部によれば、世界の履物製品の86%はアジアで生産されており、80%が中国、6%がインド、ベトナム、インドネシアの構成となっている。インドネシアは総生産量で3位のベトナムとほぼ同水準だ。

 インドネシアの履物製品生産量は年11億足、うち8億足が国内向けで、3億足が国外に輸出されている。主要な輸出先は欧州や米国だ。

 これに対し、ベトナムの生産量は年12億足で、そのほとんどが世界各国に輸出される。ベトナムは、インドネシアより生産量が多いことに加え、中国などの輸出市場にアクセスしやすいという地理的優位性もある。

 インドネシアはベトナムに対抗するため、デザインや生産管理、流通などの面で、履物産業の生産能力を引き続き増強する計画だ。また、政府は産業省傘下の靴産業開発センター(BPIPI)を通じて国内の靴職人のスキル向上を図っている。同センターが育成した靴職人は、2009年の創設以来、8000人に達した。同センターは靴職人の育成のほかに、企業運営などに関する教育プログラムも提供している。(シンガポール支局)