スキー場も併設した廃棄物発電施設 (1/3ページ)

コペンヒルに設けられるスキースロープのイメージ(ビャルケ・インゲルス・グループ提供)
コペンヒルに設けられるスキースロープのイメージ(ビャルケ・インゲルス・グループ提供)【拡大】

  • 外観イメージ(ビャルケ・インゲルス・グループ提供)
  • 内部の廃棄物処理設備(ブルームバーグ)
  • 近くにある、「廃棄物ゼロ」を売り物としたレストラン(同店提供)
  • 上空から見たコペンヒル(ビャルケ・インゲルス・グループ提供)

 ここは、強風のうなるデンマーク首都コペンハーゲン有数の高層建築の頂上だ。同国の有名建築家、ビャルケ・インゲルス氏が手掛けた総工費6億6000万ドル(約719億円)の「アマー・バッケ」はさまざまな理由から突出している。中でも特筆すべき点は、今秋のオープン時には同市初のスキー場となることだろう。地元民からは「コペンヒル」と呼ばれるこの楔(くさび)形の建物の魅力は、スキーだけではない。高さ約85メートルの人工壁を登るボルダリングもでき、フルサービスのレストランやスキー後に立ち寄れるバー、緑茂るハイキングコースも擁する。

 世界最先端の技術

 外壁にアルミとガラス製の銀色のパネルを交互に配置した幾何学的なこの巨大な建物はまた、世界最先端の技術を用いた廃棄物発電施設でもある。コペンハーゲンの空の景色を一変させたように、コペンヒルは都市の持続可能性について地球規模での再定義を促すだろう。

 コペンハーゲンは2025年までに、二酸化炭素(CO2)の排出が差し引きゼロとなる世界初の「カーボン・ニュートラル首都」となる目標を掲げ、取り組みを進めている。

 「非常に野心的な目標だが歩みは順調だ。わが市のCO2排出量は05年比で33%減った」と、フランク・ジャンセン市長は語る。この新施設が稼働すれば、CO2排出の99.5%削減を実現しつつ、毎時35トンもの廃棄物を焼却できると見込まれている。

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