トランプ大統領、イラン核合意離脱を表明 制裁再開、中東情勢緊張へ (2/2ページ)

 トランプ氏はその一方で、弾道ミサイル開発などを含めた新たな合意を目指す考えも強調した。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は記者団に、そのための協議を米国の核合意離脱に反対した英仏独との間で始めることを明らかにした。

 ただ、英仏独の首脳は核合意の履行を続けるとの共同声明を発表した。イランのロウハニ大統領も米国以外と合意にとどまると述べるとともに、ウラン濃縮活動の再開を示唆した。

 米政府高官は核合意離脱を決めたことが、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に不十分な非核化合意は受け入れられないとの明確なメッセージを送ることになるとの認識を示した。