【高論卓説】AI時代に適した大学入試改革 社会変化への対応力、養う教育必要 (1/2ページ)

※画像はイメージです(Getty Images)
※画像はイメージです(Getty Images)【拡大】

 今の子供たちの半数以上は、将来、今はない仕事に就いているという予測がある。技術の進歩、特にAI(人工知能)によって、多くの仕事が人間から“機械”に取って代わり、なくなる仕事もあれば、新たに生み出される仕事もあるということだ。それは、少子化による労働力の減少を考えれば、肯定すべきことでもある。一方、何か人間が機械に“支配”されるのではないかという恐怖心や、仕事に就けない人があふれ出るのではないかという悲観論もあり、技術の進歩そのものにブレーキをかけたくなる心理も現に存在する。

 例えば、自動車の自動運転技術はトラックやタクシー、バスなど、大量輸送車両の運転手不足を補う効果が期待される一方、安全性への不安が大きく付きまとう。しかし、技術開発に携わる人たちは一様に、AI技術は「人間とのチームワーク」と強調する。「AIを取り入れることは、使う人の好みを理解することなどを含め、常に人間が主体であって、人の意思を無視して勝手に動くというものではありません」(トヨタ自動車広報部)という。

 自動運転のみならず、自動車の技術向上は、いかに事故をなくし、快適にそして楽しみを提供できるかを追求することにある。その観点から考えると、安全のため、また快適さや楽しさを向上させるためには何が必要か、という人間の「意思」が必要であり重要であるということだ。つまり、「技術」という力とその意味は、常に人を超えることはないということでもある。ただ、それは同時に、人間のレベルと連動するということでもある。

続きを読む