中国の李克強首相、日中の新たな経済協力表明　経済界レセプション

　中国の李克強首相は１０日、日本の経済界などが東京都内で開いた歓迎レセプションに出席した。政治関係の改善を受け、両国間の新たな経済協力のあり方について表明。アジア域内で自由貿易を堅持する必要性などを訴えたい考えだ。

　中国は、保護主義色を強めるトランプ米政権との間で貿易摩擦が激化する中、日本との外交関係の改善を急ぎ、貿易や投資の面で日本との連携を強化したいとの思惑がある。

　日中両国は９日の首脳会談で、アジアのインフラ整備で協力することや、日本の機関投資家に対する中国への２千億元（約３兆４千億円）の投資枠設定など金融協力の強化策で合意した。

　会合は経団連などが主催。李氏の来日と日中平和友好条約の締結４０周年を記念することが目的で、企業経営者や日中友好団体の幹部ら約１３００人が参加。（共同）