【東京市場の注目銘柄】(15日)江崎グリコ 8.9%安

 ≪売り上げ低迷と販売費増で減益≫

 ■江崎グリコ(2206) 前日比8.9%安の5410円。2018年3月期営業利益は前期比16%減の204億円、今期は12%減の180億円を見込む。ゴールドマン・サックス証券は、売り上げ低迷と販売費増加で、前期営業利益はコンセンサス(市場予想)下限である同証券の従来予想208億円も下振れたと指摘。会社側の今期計画も2年連続の2桁減益で、国内外の売り上げの底上げには、従来みていた以上に時間がかかるもようとみる。

 ■明治ホールディングス(2269) 2.2%高の9140円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を8960円から1万500円に上げた。新中期経営計画は設備投資に伴う利益成長率や利益率改善に対する株式市場の鈍化懸念を払拭するポジティブな内容とし、6月就任予定の川村和夫新社長の下で食品主導の構造改革が進むと予想した。

 ■日清製粉グループ本社(2002) 6.7%安の2299円。19年3月期営業利益計画は前期比1.1%増の275億円。SMBC日興証券は今期計画は同証券予想286億円やコンセンサスを下回るガイダンス(予想)と指摘。長期ビジョンを見据えた戦略費用の増加によるもので、悲観する必要はないが、一方で、期待されていた自社株買いがなく、短期的な株価はいったん調整される可能性に言及した。

 ■THK(6481) 4.6%安の3815円。1~3月期(第1四半期)営業利益は122億円となり、18年12月通期計画の450億円は据え置いた。ゴールドマン・サックス証券は、1~3月期受注高は主要地域の日本・中国で1割以上の対四半期減を記録し、想定以下だった点は懸念材料と指摘した。

 ■コニカミノルタ(4902) 3.6%高の1007円。18年3月期営業利益は前期比7.4%増の538億円と従来計画から12%上振れ、19年3月期計画は前期比11%増の600億円と市場予想508億円を上回った。JPモルガン証券は実積・ガイダンスともにコンセンサスを上回り、業容転換に業績改善が伴いポジティブな決算と評価した。

 ■グンゼ(3002) 5.7%高の7250円。18年3月期営業利益は前期比48%増の62億3900万円、今期営業利益計画は前期比12%増の70億円。発行済み株式総数の1.24%、18億5000万円上限に自己株取得も実施した。みずほ証券は前期実績は同証券予想58億円を超えてポジティブ、今期計画ではタッチパネルで損益均衡を見込むのが主な増益要因で、他の事業はほぼ横ばいで組まれるなど保守的とみる。

 ■パイオニア(6773) 9%安の162円。19年3月期営業損益計画はソフトウエア償却費の増加などで50億円の赤字、市場予想は67億5100万円の黒字だった。SMBC日興証券は、赤字スタートはネガティブサプライズと指摘。今期は研究開発費が前期比41億円、減価償却費が同84億円増加する見通しが示されリスクが顕在化したとみる。

 ■熊谷組(1861) 6.3%高の3860円。19年3月期の営業利益は4.2%増の240億円を計画、完成工事高も6.9%増の4000億円を見込む。配当は1株100円と前期の90円から増配予定。

 ■三菱地所(8802) 5.2%安の2015.5円。ドイツ証券は、11日に三井不動産が自己株取得を発表したため、同様に自己株取得を発表するのではないかとの思惑から14日の株価は4.8%上昇したと指摘。このため失望売りが起きる可能性が高いとみていた。

 ■アイフル(8515) 3.8%高の387円。19年3月期営業利益計画は前期比6.6倍の164億円。SMBC日興証券は、計画は同証券予想137億円を上回り、期初から積極的な増益計画を示した点も含めてポジティブと指摘した。(ブルームバーグ)