米中、2回目の通商協議へ 対中強硬派ナバロ氏はメンバーから外れる

 【ワシントン=塩原永久】トランプ米政権は17日から2日間の日程で、訪米した中国の劉鶴副首相らの交渉団との通商協議に臨む。米側はムニューシン財務長官が代表を務め、中国に貿易不均衡の是正を強く求める。またトランプ政権が中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)に科した制裁も議題となる見通しだ。

 米中の公式協議は今月初めのムニューシン氏らの訪中時に続く2回目。通商代表部(USTR)のライトハイザー代表、ロス商務長官も参加する。米メディアによると対中強硬派のナバロ通商製造政策局長は主要交渉メンバーから外れた。

 ホワイトハウスは16日の声明で「米中2国間の経済関係をリバランス(再均衡)させることに焦点をあてる」と指摘した。一方、劉副首相は16日、米議会下院で通商政策を担当する歳入委員会のブラディ委員長と会談した。