【東京市場の注目銘柄】(17日)三井金属 5.5%高

 ≪スマホ用部品の成長性を評価≫

 ■三井金属(5706) 前日比5.5%高の5370円。野村証券は非鉄金属セクターの2018年3月期決算と19年3月期会社計画は事前の同証券予想をやや下回る内容が多いと総括し、個別では極薄銅箔の成長性を評価した三井金属が最も魅力的な投資対象とした。事前に需要減速が懸念されていたスマートフォン関連製品で、同社の極薄銅箔やフジクラのフレキシブルプリント配線板(FPC)などで強気の会社見通しが示され、ポジティブな株価反応になったとした。

 ■第一三共(4568) 5.3%高の4137円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、米国臨床腫瘍学会(ASCO)で第一三共の「U3-1402」(HER3に対する抗体薬物複合体)の乳がんのフェーズ1、同2の臨床試験データが良好だったと指摘。新薬として市場の関心が高まる可能性があるとみる。

 ■ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615) 15%高の3390円。20年度を最終とする新中期経営計画で、日立製作所(6501)との協業や顧客ニーズへの即応体制、アジア・米国市場を中心とした多拠点化を進める方針を示した。最終年度の売上高目標は2000億円、営業利益は50億円に設定した。

 【メガバンク】 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.2%高の728.5円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が1.4%高の4707円など。米国の長期金利が景気への楽観見通しを背景に3.1%超えの水準に上昇、今後の収益環境が改善するとの期待が広がった。

 ■電通(4324) 2.9%高の5340円。大和証券は目標株価を6000円から6660円に上げた。18年12月期の売上総利益は9618億円、調整後営業利益は1740億円とそれぞれ会社計画(前期比8.8%増の9547億円、8.5%減の1500億円)を上回ると予想。単体で労働改革費用を織り込んだが、緩やかな増益は可能とみている。

 ■FRONTEO(2158) 11%高の1067円。子会社のFRONTEOヘルスケアがヘルスケア産業向けに新しい人工知能(AI)「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」の提供を本格化する。今回開発した新AIは、ヘルスケア従事者の共通認識である「エビデンス(根拠)に基づく医療」(EBM)に欠かせない有意差検定など統計学的手法を自然言語解析に導入している。

 ■シダックス(4837) 3.7%安の471円。18年3月期最終損益速報値は13億9600万円赤字となった。従来予想は5億円の黒字。持ち分法による投資損失やレストランカラオケ事業などで減損損失を計上する。

 ■物語コーポレーション(3097) 12%安の1万2010円。4月の既存店売上高は前年同月比0.4%増と、伸び率は3月の4.7%や1~3月期の平均3.9%を下回り、18年6月期で最も低くなった。すし・しゃぶしゃぶ食べ放題のゆず庵が9カ月ぶりにマイナスとなった。

 ■ペッパーフードサービス(3053) 6.5%安の5760円。立ち食いステーキ店「いきなり!ステーキ」事業の4月の既存店売上高は前年同月比1.7%減。客数が1.5%減、客単価が0.1%減だった。既存店前年割れは昨年3月(2.9%減)以来。

 【日経平均銘柄入れ替え候補】 東洋ゴム工業(5105)が6%高の1885円、DIC(4631)が3.2%高の3985円。日新製鋼(5413)が新日鉄住金(5401)の完全子会社となり上場廃止になるため、SMBC日興証券は補充候補に東洋ゴムを予想。また、大和証券はDICと推定。ほかにLIXILグループ(5938)、積水化学工業(4204)なども候補に挙がっている。日新製鋼は12月26日に上場廃止予定。(ブルームバーグ)